政府は福島原発事故が旧ソ連のチェルノブイリ事故と同じレベル7であると発表しました。これまでレベル5だったものを一挙に2段階も格下げしました。なぜでしょうか?また、これはどのような意味をもつのでしょうか?
まず、住民の庄司さん(61)は怒り。安全だと言い続け今度は想定外だと言い続けてる。はらわたが煮えかえる、と。
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110412/fks11041212240001-n1.htm
2度目の爆発がこんなことになると想定した。住民の被曝量はかなりになるだろう。何百万人に迷惑をかけて、ごめんじゃすまされない。
岩手出身の民主党議員の小沢氏は、
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011041200933
最初からチェルノブイリ事故と同じだとわかっていて、いまさらなんだ。遅すぎる。
グリーンピースも「遅すぎる」と批判
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2795429/7074670
日本内外が原発産業界は健康への被害を過小評価しすぎている。幼児や妊婦が犠牲になることを避けるべきと。
ドイツでは、
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4698710.html
日本人がやっとこの事故の重大さを理解したと。
原子力安全委員会は3月23日にレベル7と考えていた
http://mainichi.jp/select/science/news/20110413k0000m040080000c.html
しかし、この評価は役所(保安院)の仕事なのであえて教えなかった(精度に自信がなかったことも)。
ということで、3月14日、15日の爆発による放射能放出はチェルノブイリ級であった、という見方を紹介しました。
産業界に大変厳しいことになります。
http://mainichi.jp/select/biz/news/20110413k0000m020079000c.html
観光、食品や工業製品の輸出などへの影響は必至です。(個人的には日本で国際学会を開催するのはしばらく難しくなるとみています)
ヨーロッパの人は、特に、メイドインジャパンを嫌うでしょう
http://www.47news.jp/CN/201104/CN2011041201001111.html
レベル7はチェルノブイリ事故当時の被害を思い出させ不安が増す。
レベル7の評価はいきすぎじゃない?
総理はこれに対して、「専門家がきめたこと」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110412-OYT1T00819.htm
また、保安院は「データがそろったので基準をそのまま適用したらレベル7になった」と
経済への影響について、株価は下落。アジア・環太平洋株1.4%下げ、日経225は1.7%下げ、東電は10%さげ。
http://www.ft.com/cms/s/0/b282cb8e-64c5-11e0-9369-00144feab49a.html#axzz1J5DH0frU
為替市場では、高金利通貨が売られて円が買われ、円高
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920000&sid=aGuA0jSTEPoY
一方で、海外ではレベル7は引き上げすぎ(格下げすぎ)とみているという見方もあります。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110412/t10015268581000.html
いろいろと意見はあります。私はレベル7はいきすぎたと思います。その理由は、
現時点までに放出された放射性物質はチェルノブイリ事故の汚染の10分の1であることがその理由の一つ(ただし、10分の1といっても37京ベクレルという驚くべき量です)。
最も大きな理由は、長崎大学の山下教授の談話(NHKラジオ。4月12日夜10時)。まず、子どもの甲状腺がんの発生はないだろう。チェルノブイリ事故では旧ソ連が隠したためミルクに放射性ホウ素が混入しこれを乳児が飲んだ。日本では食品の制限を公開のもとで実施したのでこの可能性はないこと。
問題はセシウム137.これは半減期が30年。平時では年間1ミシーベルトが限度、原発より30km以内では10ミリシーベルトー50ミリシーベルトと高い。しかし、この地域では避難や国内退避などの対応をとっているし、また、濃度は均一ではない。問題はないとのこと。問題があるのはホットスポット。 30km圏外でも濃度の高いところがある。測定とモニタリングを強化して県の指導に従うことで対応する。
結論としては、放射能を封じ込められなかったことをみれば「レベル7」、その健康被害に着目すれば「レベル6」だと判断できると考えています。これに日本の「国益」を考えれば、つまり総合的な評価は「レベル6」。
それでもあえてレベル7にした理由は、政府、東電、経済産業省は、旧ソ連と同じように「情報を隠してきた」ということになると思います。なぜなら、チェルノブイリ事故による晩発性の被害は、旧ソ連の情報非開示が招いた部分も多いからです。福島事故=チェルノブイリ事故=日本は旧ソ連と同じ、という図式。これを世界に向けて「はい、これを認めます」というようなものです。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011041201000534.html
米国のニューヨークタイムズが驚いたことは、「これほどの大量放出を公的に評価するまでに1カ月もの時間がかかったこと」。
社会主義国ニッポン=旧ソ連。
これがレベル7の意味。レベル6に訂正すべきだと思います。


by 川口有一郎
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